DICOM画像を使って自分でプログラムを作成しようと思った際に、サンプル画像が欲しいと思うことが多々あります。
いくら匿名化したとしても、臨床画像をむやみに院外に持ち出してはいけません。
本記事ではインターネット上で公開されているDICOM画像を発見次第、紹介していきたいと思います。
※リンク許可はいただいておりません。
問題ありましたら削除しますのでお手数ですがご連絡ください。
1.DICOMの世界|JIRA(日本画像医療システム工業会)
https://www.jira-net.or.jp/dicom/dicom_data_01_02.html
画像は様々なモダリティの用意があり、転送構文や文字コードの種類が網羅されています。汎用的なビューワを作成しようと思った際にはこれらで試すとよいでしょう。
CTやMRが1枚のアキシャルしか無いのが残念です。
2.標準ディジタル画像データベース(DICOM版)|JSRT(日本放射線技術学会)画像部会
http://imgcom.jsrt.or.jp/download/
胸部単純撮影(腫瘤あり/なし)のDICOM画像データセットです。
※[謝辞] DICOM画像データの作成は北里大学メディカルセンター放射線部の柳田 智先生のご尽力により行われ,画像データが提供されております。
* Shiraishi J, Katsuragawa S, Ikezoe J, Matsumoto T, Kobayashi T, Komatsu K, Matsui M, Fujita H, Kodera Y, and Doi K.: Development of a digital image database for chest radiographs with and without a lung nodule: Receiver operating characteristic analysis of radiologists’ detection of pulmonary nodules. AJR 174; 71-74, 2000
3.ZioCubeはじめてガイド|Ziosoft
https://www.zio.co.jp/ziocube/support/
ページの最下段、「サンプルデータ」からダウンロード可能です。
すべてCT画像であり、「心臓」「腹部」といった臨床的な画像と「りんご」「きゅうり」といった食物の画像が用意されています。いずれもボリュームデータであり、3D表示が可能です。
4.サンプル用DICOMファイル|SonicDICOM
https://ja.sonicdicom.com/downloads/
ページの最下段、「その他」→「サンプル用DICOMファイル」からダウンロード可能です。
データの中身は
①CR(頭部Xp)
②CR(胸部Xp)
③CR(胸部 正・側面、頸部側面)
④CT(上腹部|volumeデータ)
⑥MR(脳sag)
⑦MR(膝関節sag)
を複数モダリティが用意されています。
5.Visible Human Project CT Datasets|MRRF
https://mri.radiology.uiowa.edu/visible_human_datasets.html
NLM(米国国立医学図書館)による、人体の内部構造を三次元画像のデータで再構成するプロジェクトであるVisible Human ProjectのCTデータセットです。
「Regional Tar Files (download)」からDICOMデータをダウンロードできます。ダウンロードされたファイルはtar.gz形式なので、対応している解凍ソフトでの解凍が必要。
ここで得られるDICOMデータは1mmスライスのCT画像で、再構成することで3次元データにすることができます。
6.DICOM Samples|DICOM Library
教育および科学目的のための無料のオンライン医療画像匿名化サービス。ユーザー登録か何かをすればたくさんダウンロードできるのかもしれないがよくわからない。
上記リンクの画面左カラム「DICOM Samples」の各画像をクリックするとweb上でDICOMビューワが立ち上がるので、そこで「Export」からDICOMファイルを入手することが出来る。CTはボリュームデータです。